恵方巻きと鰯のつみれ汁

実家でも結婚してからも、恵方巻きはいつも買ったものを食べていたが、去年家で作ってみたら意外に簡単にできて楽しかったので今年も作ることにした。海鮮の恵方巻きを作ろうとしていて、でもちょっと体調が悪かったので、日にちをずらそうか（勝手すぎるわたし…）、どうしようかと思っていたら「海鮮にしなければいいのでは？」と夫が言うのではっとした。わたしは季節の行事がやりたくて仕方ない質で、それもいつのまにか自分なりの変なこだわりができていてそれに固執してしまう。恵方巻きは海鮮巻き、そんなこともわたしの思い込みだった。

そんなことは置いておいて、太巻き。卵焼き、三つ葉、ほうれん草、しいたけとにんじんの煮たの、それと焼きあなご。わたしにとって節分は一年に一度小骨が面倒くさい鰯を食べ鰯に感謝する日という意味を持っていたけど（これもわたしの勝手な儀式です。だから本当は鰯も煮付けではなく塩焼きにしたい）、夫が鰯のつみれ汁を作るという素敵な提案をしてくれたので、やったー！と思いお願いした。面倒くさい鰯がほいほい食べられる幸せよ。だけどなんだろうこの罪悪感。冬至に南瓜を食べるのに、煮物があまり好きでないのでパンプキンパイを作ってよしとしたときの感覚を思い出した。