旅する小鉢

我が家のご飯の記録と、ご飯を通して考えたこと。

長女5歳の誕生日 そぼろかまぼこご飯とレモンタルト(コロナ禍)

f:id:tabikobachi:20221118071148j:image

2022年11月17日(木)

長女5歳の誕生日。二日前に長女本人に新型コロナウイルス陽性結果が出てしまい、いろいろな予定をキャンセルして突然何も予定が無くなってしまった。もともと義理の母が遊びに来てくれて、誕生日のごはんとケーキを作ってくれるという予定だったのでケーキの用意もない。

宅配ケーキ?それなら早めに宅配してくれる店を探さないと。でもそもそも生クリームもスポンジも好きでない長女なので喜ぶかな(長女が義理の母にリクエストしていた誕生日ケーキはガレット・デ・ロワ。ちなみに最初「おもちゃが入ったケーキ」と呼んでいた)。近所のケーキ屋のウェブサイトを見せても「うーんうーん」とあまり興味がなさそうで、唯一これがいいかもと言ったのはいちごのタルトだった。けれどたぶんこれは季節商品だろうなあ。11月は売っていないだろう。タルトなら家で作れるし作る?と思って本人に聞くと「つくる」と言うのでレモンのタルトを作った。

陽性だけれど幸いなことにごく軽症で、むしろ24時間×7日間子どもがくっついてくることで毎日うぎゃー!!という状態だったのでもうめっちゃくちゃな感じで作った。けれども子どもは割と楽しんでいた。

f:id:tabikobachi:20221118071240j:image

f:id:tabikobachi:20221118071315j:image

レモンのタルトなのでレシピによると特に飾り付けはせずおしまいなのだけど、せっかくの誕生日だし、家にあった果物を乗せることにした。最初の写真がそれで、長女が全部乗せてくれた。

タルトを切って食べるころ、私に味覚・嗅覚障害が現れていて味がしなかった。どう?と聞いたら夫が「こんなに酸味があるんだあ、って思うけど俺は好きな味。でも、店のケーキしか食べたことのない人にとってこれは『知らなかった味』だと思う」というめちゃくちゃ微妙なコメントが返ってきた。「なんじゃそれ。腹立つわ〜」と言いながら笑けてきた。そうしたら「いやあ、これは食べてもらいたい味。冷凍しておいて」「新しい味だから売れるかもしれない!」と私の味覚がやられているのをいいことに次々言ってくるので可笑しくなってしまった。次の日、夫の味覚もやられた。

レモンタルトを作って思い出したけれど、最後にレモンタルト作ったのは夫に婚約指輪をもらった日だった。お菓子が好きだからお菓子とメッセージを届けたくて、レモンタルトの上にチョコペンでメッセージを書くことを思いついた。「酸っぱいけど『知らなかった味』」めちゃくちゃ言いよって、夫はこの日のことを忘れているんやろうな(怒)

誕生日ディナーは何がいい?と長女に聞くと「まっしろなごはんに、なにかもりつけ?」というので、それはただの丼やん、と夫とともにツッコんだ。なにを乗せるの、と聞くと「かまぼこ」と(笑)「それだけ?唐揚げとか、とんかつとか、おいもの天ぷらとかは?」と聞いても特に興味なさそうで、最終的に豚ひき肉をふ〜塩カリカリに炒めたものを夫が提案したところそれでOKとのことだったので、こんな誕生日ディナーとなった。

f:id:tabikobachi:20221118071344j:image

大人用のごはんには大葉を添えてちょっとだけ見た目アップ。

f:id:tabikobachi:20221118071400j:image

食べることが好きだし、コロナに限らずこれまでのいろいろなおうち時間の多くを食育と称して私の料理に付き合わせてきたので、味覚嗅覚がやられるのは地味にストレス。

そういえば誕生日のプレゼント、数か月前からあれがいいこれがいいと気まぐれな長女だったが、最終的にはシルバニアファミリーとチョコレート、と答えた。チョコレート、可愛いなあと思って母(=ばあば)に頼んでおいた。口いっぱいに頬張って、「今までたべた中でいちばんおいしいおかし」と言っていた。