旅する小鉢

我が家のご飯の記録と、ご飯を通して考えたこと。

よもぎだんご

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2022年5月23日(月)

さいころ、道ばたに生えているよもぎやつくしは他の草花とは違った特別な植物に見えた。料理もできないのに、これは食べられる草、と思うとなんだか嬉しかった。よもぎを教えてくれたのは近所のなおちゃんで、なおちゃんが教えてくれるまで私の中でよもぎは雑草だった。それで私もついつい娘たちに「これは特別な草だよ」とか「この花はね」とか思い込ませようとしてしまう。娘たちは私の話なんか聞き流して、別のそういうストーリーを記憶にためこんでいくんだろうな。それでよいよい。

子どもが生まれるまですっかり忘れていたけれど、出産してから、そんな小さいころの道ばたの記憶が蘇るようになった。でもそのへんに生えているよもぎを食べるのは勇気がいることで…。でもあんまりスーパーに売っていないよな?

週末、車でちょっと行ったところのシュタイナー学園のオープンデーに行った。そうしたらそこで栽培しているよもぎの販売があった。わくわくしながら買ったのだけど、その日帰宅したのは遅かったので、翌日月曜の朝からよもぎだんごを作った。

だんご、クッキー、粉をこねこねするものが大好きだけど、長女(4歳6か月)は気持ち悪がってなかなか一緒にやってくれなかった。へぇー、この子ドロドロ大丈夫やん、って思えたのはさつまいものクッキーを作ったときで、このとき3歳6か月。今日は次女1歳11か月が作るといってやってきた。

白玉粉に水を加えたボウルを渡すとわーいと手をつっこむ。次の瞬間、「べちゃべちゃ…」と。手を拭きたいらしい。やっぱり気持ち悪いかーと思って私がこねて、よもぎを入れると「おやさい、いやー!」と激怒。何かと強情なのは第二子あるあるかイヤイヤ期か。嫌と言ったら聞かない。だんごへの興味を完全に失ったので私が丸めて湯がこうとすると「きーたん、やるぅー!」と言ってまた近づいてきた。「入れてごらん」と言うと、ポンポン白玉を鍋に入れていく。そうするとそこからだんごを丸める作業もやりだした。「ちっちゃいの〜」「○○なっちゃった〜」とか言いながら機嫌よく丸めている。


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湯がいた白玉を冷水に取るときも「やるぅ!」「じぶんで!」と。とにかく全ての工程を最初から最後までやりたい次女。先日レストランの給水器でコップに水を注ぎ、私がそれを持ってさっさと席に戻ろうとしたら、途中までは着いてきたものの、「じぶんで!」と言って給水器の真下まで引き返してそこから動かない。私が次女のいる場所まで戻ってコップを渡すと、ニコニコしながら席に戻っていった。


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そういうわけで、次女と料理をするとなんやかんやで全工程に携わってくるのでいちいち写真が撮れてしまう(笑)鍋に白玉を落とすのなんかは長女は今でも「こわい。いっしょにやろ」と言うので、果敢な次女にびっくり。姉妹でもこんなに個性が違うんだなー。

よもぎの葉を入れるときに激怒した次女だが、きなこをまぶすと普通に食べていた。「つめたいつめたいのフォークとって」と言うので何のことかと思ったら、柄がプラスチックのでなくステンレスのフォークのことだった。食べる道具にもいろいろこだわりがあって、先日同じようにきなこだんごを作ったときは「おはしとって」と言い、箸を渡すとぎゅっと握ってだんごを突き刺し、「これでおいしい」と満足げに食べていた。


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