旅する小鉢

我が家のご飯の記録と、ご飯を通して考えたこと。

とんかつ

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2021年5月12日(水)

長女(現在3歳5か月)が2歳ちょっとのときから大好きな、さいとうしのぶさんの「あっちゃんあがつく」という絵本がある。ここで長女はいろいろな食べ物の名前を覚えた。ゆうべ寝る前にこの絵本を読んでいたら、ふいに「と」の「とんかつ」のところで止まって、これが食べたいという。揚げ物は大好きだがとんかつはそんなに食べてくれなかった長女なので、何がきっかけだったのかな。青い野菜が嫌いな長女だが、添えてあるブロッコリーの絵を見て「ブロッコリーもたべるよ」と。今日豚ロースでピカタを作ったばかりだけどなあと思ったが、これは作るしかないと思った。

分厚くて噛み切りにくい肉は嫌なんだろうという気がしたので豚ロースを二枚重ねて作った。下味は塩とちょっと酒。長女はちょっとでもこしょうが入っていると嫌がる。

「先にお野菜を盛りつけてね」と言うと自分の皿に大好きなトマトのほとんどをのせた。が、ちゃんと少しだけブロッコリーものせてあった。前日に作ったキャベツのサラダもたくさんのせていたので、「これちゃんと全部食べるの?」と聞いたらうんというのでそのままにしておいた。このキャベツサラダは保育園の調理さんに聞いたもので、野菜を食べないんですどうしたらいいでしょうかと相談したら教えてくれたもの。ちょっと甘めのフレンチドレッシングで和えてある。
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長女は作るのも手伝いたいという。こういうときに限って次女(10か月)もきゃーきゃー言いながら近寄ってきて、油を熱しているガスコンロの下でにこにこしている。あ〜危ないよ〜と思いながら次女を抱きかかえる。おそるおそる肉をつかむ長女に「投げ込まないのよ。端を入れてから手を離すのよ」と言うが怖くてパッと手を離す。「おっと」と私が声をあげてしまうと「あとはおかあさんやっていいよ」と言われてしまった。怖がらせちゃったかな。でも最後、とんかつの油を切って皿にあげるところができて満足そうな顔をしていた。
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もりもりによそったサラダも、とんかつも、すごい勢いで食べてくれた。ブロッコリーは「みて」「みて」と言いながら頑張っていた。「おいしくない」と言いながら食べてくれた。私は「美味しくないときは美味しくないと言ってもいい。美味しくなくても、いろいろな食べ物を食べるのがいいことだよ」と教えているので、長女は「おいしくない」とはっきり言う。そう言ってもらって、私が安心したいだけなんだけど。

こっそり食べようと思っていた焼き菓子を見つけられてしまったので、ごはんを全部食べたしいいよ、と言って長女にやることにした。長女は私のいちばーん好きなガレット・ブルトンヌを選んだ(泣)「それ、お母さんが一番好きなお菓子なんだけどな」と言うと「わたしもだいすき」となぜか自分のことを「わたし」にして言ってきた。ちょっともらっていい?と聞くと、割ってちいさいほうをくれた。