旅する小鉢

我が家のご飯の記録と、ご飯を通して考えたこと。

長芋の煮物

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ゴールデンウィークの最終日、夫に晩ごはんを作ってと頼んだ。さわらを焼いてみょうが、大葉にだし醤油をかけたものと、長芋の煮物。この長芋の煮物がとんでもなく美味しかった。

しゃくしゃく、ほくほくと歯ごたえがあるのにしっとりとだしが染みている。だし醤油と酒だけしか入っていないらしくて、シンプルなのに深い味。わたしは味付けが苦手で、味を見て「あれ?」と思いながらいろいろ足しているうちに結局失敗する。濃いのに何の味もしないというか。この長芋の味付けは本当にほんのりなのに、とても美味しい。ごちゃごちゃと調味料を纏っていない、ほとんど裸んぼの長芋をおそるおそるいただくとなんだか背筋が伸びる。

夫に聞いたら、下ゆでして、味をつけて、味を染み込ませるのに一旦冷まして…と手間がかかったらしい。美味しいものは手間がかかるものだね、と話しながらいただいた。