旅する小鉢

我が家のご飯の記録と、ご飯を通して考えたこと。

とうもろこしとベーコンのマフィン

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以前、甘く煮たブルーベリーがごろごろ入っているアメリカンマフィンを買って帰って夫と食べた。とても甘かったので「コーヒーと合うね」というと、夫は「重すぎる」と言った。ブルーべリーも甘いし生地もずっしり重たいアメリカンマフィンは重たすぎてコーヒーと合わないと感じるらしい。どっちも濃くて引き立てる関係ではないと。甘いものと苦いものならとりあえず何でもよしと思えるわたしには深遠な意見だった。うーんと考えて、夫は「味の殴り合い」と言った。うまいこと言うなーと感心した。「ポテトチップスとコーラみたい」と付け加えてくれたのでうんうんとうなずいた。ポテトチップスとコーラも、どちらも濃くてかわるがわる食べたくなって、無意味な戦いをしているように感じるらしい。

 

コーヒーとチョコレートは苦いものと甘いものだけど合うやん?と聞いたら、コーヒーとチョコレートの場合はコーヒーが強いのだと。苦いコーヒーの途中で甘いチョコレートを少し食べるから合うのだと。強弱があるからお互いを引き立て合うのだね。なるほどー。

 

この話をしたのはしばらく前で、「味の殴り合い」という言葉だけ鮮明に覚えていたけど何の話だったか忘れて、夫と「何を食べたときに話したっけ?」と話して思い出して今これを書いている。マフィン?パイじゃなかった?いやシロップ漬けの生地のお菓子じゃない?それってサバランのこと?サバランって何か知らんが俺の好きじゃない食べ物の話。いやそれはどうでもいいから‥とちょっとずつ記憶を手繰り寄せてブルーベリーマフィンにたどり着いてとても気持ちよかった。食べ物の記憶は思い出すと味が蘇って二度美味しい。

 

BUMP OF CHICKENの「花の名」という曲の「一緒に見た空を忘れても 一緒にいた事は忘れない」という歌詞が好きなんだけど、食べたものについて話しながら「うーんなんだっけ」って考える作業はそれに似てるかな?

 

関係ないけど写真はとうもろこしとベーコンのマフィン。なかしましほさんのおやつミックスで作った。このおやつミックス、すごく美味しい。そしてなかしまさんのレシピの言葉は臨場感にあふれていてとても好き。

https://www.1101.com/store/oyatsumix/item/oyatsumix.html