旅する小鉢

我が家のご飯の記録と、ご飯を通して考えたこと。

2021年 冬至とクリスマス

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2021年12月22日(水)、25日(土)

私が小さいころ冬至に母は南瓜の煮物を作ってくれた。子どものころは南瓜の煮物があまり好きではなかったので、「頑張って食べた」記憶として残っている。母はいつも三度豆と一緒に煮るのでその豆が苦手だったからかもしれない。でもひとり暮らしを始めて、あるとき冬至にパンプキンパイを作って、これでいいや!ってずるっこした。ずるっこすると楽だけど、なんだか気持ちに張りがなくなる。あれ食べなさいこれ食べなさいと子どもに言わなくてもいい、っていろんな子育て相談で言われたけれど、私にとってはしぶしぶ食べたことも今となってはいい思い出。なので子どもにどういうふうに伝えるか、いつも考える。考えるけれど、まあ今は楽しく食べてもらうことのほうが大事かな?

で南瓜コロッケにした。私の南瓜コロッケは南瓜とブロッコリーと塩。ブロッコリーの茎の湯がいたのっておいもみたい、とあるとき気づいて、いも代わりに入れるようになった。緑の野菜を食べさせる作戦と思ってのことだったけど私が気に入ってしまった。でもこのコロッケ、家族の全員に不評だ(笑)ということで「楽しく食べる」目的すら結局達成できていないけれど。

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冬至の二日くらい前に、4歳長女が冷蔵庫の柚子を見つけた。お風呂に入れるのよと話すとわくわくしてたまらないらしく、しきりにカレンダーを見て「明日の明日?」「明日が柚子のお風呂だよね?」「今日帰ったら柚子だよね?」とものすごい確認してきた。保育園でも報告していたらしい。母はいつも「なんきんたべてゆずのおふろ」と言っていたので私も娘にそう言うと、「なんプキン?」となかなか面白いシャレを言ってきた。

 

クリスマス。近所のお友だちと12月上旬にクリスマス会をやったのでもう終わった気分になっていたのだけど、当日何もないのも寂しいなと思って雰囲気だけ。ご近所さんが作ってくれて我が家のラインナップに仲間入りした手羽先の塩レモンを作った。あとキャベツのサラダとコーンスープ。この他に夫に牛ランプを焼いてもらったのと、近所で買った魚の前菜。1歳6か月次女は手羽先から身をほぐすと嫌がって、そのままむさぼっていた。なんでも大人が食べるのと同じものを食べたいらしい。

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ケーキは、生クリームがいい?くだものたくさんのせたい?といろいろ長女に聞いたのだけど、そもそもケーキがあまり好きではない娘なのであまり反応がなかった。でも「どんなケーキか描いてあげるよ」と言い出して描いてくれたのがこのうさぎだったので、それを作ってやりたいと思って、知り合いに提案してもらったキャロットケーキに。前から作ってみたかったなかしましほさんのレシピで作って、上にのせるチーズクリームをうさぎの形にすることにした。

焼きあがったときのケーキは、ふんわりしっとりでとても美味しかった。切り落とした端を長女もパクパク食べてくれた。でものせたチーズクリームを固めるために冷蔵庫へ入れたら生地がしぼんで詰まって固くなってしまった。とても残念。子どもにまだナッツを与えていなかったので、アレルギーがあったらいけない、と思ってくるみとココナッツファインを入れなかったので生地の感じが違ってしまったのかもしれない。とはいえキャロットケーキのチーズクリームは添えて食べるというよりはてっぺんにぺったりのっかってある程度固まっているイメージなので、冷蔵庫に入れる必要はあったよな。ケーキのレシピは勝手にアレンジしてはいけないなぁ。

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長女は、若干演技っぽいのだけれど、「うわぁー、素敵なお料理を作ってくれてありがとう」と言った。本当にそう思っていなくても嬉しいし、本当にそう思っているかどうかはどうでもいいな、って思った。

さらに翌日、義理の母が下味をつけた鶏の足を送ってくれて、またご馳走。毎年そうだけれど、毎年お腹いっぱいの年末。


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