旅する小鉢

我が家のご飯の記録と、ご飯を通して考えたこと。

コーンスープ、長芋とオクラのサラダ、とりとえびとれんこんの餃子、アーリーレッドとえのきのマリネ


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わたしは今育休中で、仕事をしていない。育児休業給付金は出るけれど、自分が働いて手にするお金というのが無い。育児は楽しいが、目に見える稼ぎがなくてたまにもどかしい気持ちになる。

近所のベビーマッサージに行ったり、オンラインの育児講座に参加したり…何かしら食う寝る以外のキラキラしたことをやって自分の気持ちを満たしたくて、午前中はそういうことに時間をつかおうとあれこれ予定を入れた。長女(2歳9か月。備忘録としてメモ)を保育園に迎えに行く時間、次女(3か月)を沐浴させる時間を計算すると、一日の中で14:30までがわたしの自由時間、そのあと1時間で晩ごはんを作ろうと決めた。

でも、好きなことをやったあと、長女のお迎えというタイムリミットが迫る中ぴったり1時間でごはんを作るというのがけっこうストレスだった。そもそも1時間で間に合わないこともあるし、次女が泣き出さないとも限らないし。

それで予定のなかったある日、長女を保育園に送ったあとすぐに晩ごはんを作ってみた。

エネルギーに満ち溢れている朝の時間、なにか実りのあることをするのではなくて、ただただお腹に入るものを作る。虚しいことかと思っていたら、意外に心が落ち着いた。料理の工程の中で「切る」というところが一番好きなのだけど、時間があると無心になって切ることができた。料理を作ったら「ありがとう」「おいしい」という一言が欲しいといつも思ってしまうが、この日、「あ、誰に何も言われなくてもこの作業で自分が満たされるわ」と思えた。

もちろんその感情だって一瞬でどっかにいく。自分の疲れ、夫が忙しくて一緒に食事できない、長女のイヤイヤ、次女のぐずり、などで次の日には「もう何もしたくない!何も作りたくない!」となる。でも、料理したら落ち着く、と思えた感覚がちょっと心の糧になった。

この日作ったのはコーンスープ、長芋とオクラのサラダ、とりとえびとれんこんの餃子、アーリーレッドとえのきのマリネ。コーンスープはずっと飲んでくれなかった長女が市販のコーンスープを飲んだら美味しいと言ったので、じゃあ作ってみようと。オクラも長女が食べてくれる数少ない緑の野菜。餃子は朝たまたま古い料理雑誌を見ていて見つけたレシピ。アーリーレッドとえのきのマリネは、数日前に夢に出てきた。そんな料理作ったこともないのに。その翌日八百屋に行ったら普段買わないアーリーレッドに自然に手が伸びて、なんだかもの狂おしい気持ちになって夢の中で出てきたものを再現した(なんのこっちゃ)。

いつものとおり、組み合わせはめちゃくちゃ。何も考えていません。だいたい我が家は汁物が無いので胸が詰まる。だったら作れよって話だけれどその一品が面倒くさくて。そしてゆっくり作ったのに、食事の時間になると長女があーだこーだ言ってドタバタの中食べるので結局味わうことができなかった。そんな毎日。

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